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FPSにおける視線の使い方について ~クロスヘアを敵に合わせるか、敵にクロスヘアを合わせるか、それが問題だ~

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はじめに

今回は、エイム時における視線(中心視野と周辺視野)の使い方と、索敵時における視線の使い方について解説したいと思います

ちょうどいい感じの質問がさっき届いたし、昨日から寝ておらずテンションが高いので、この勢いのまま書いてみます

質問はこちら

FPSにおける目の使い方があまりわかりません。 見たいところを画面中心で捉えるというのはわかるのですが、 左右に動く敵が画面の中心にいるときには、 実際の自分の目で敵をみてマウスで合わせてよいのでしょうか? それとも視線自体は完全に画面中心で固定してマウスを振って敵をみるようにすればよいのでしょうか?

要は、

①エイムをするときに中心視野で敵を見る

②中心視野はクロスヘアに固定して、周辺視野で敵を見る

このどっちがいいのという質問だと思います

これは昔から議論されてきた問題で、私もかなり考えた時期があったのですが、私の中では結論が出ているのでそれをシェアしたいと思います

中心視野は目標物を見る

まずこの質問への答えとしては、

クロスヘアに視線を固定するのは間違いで、少なくともトラッキング時は敵を目で追うのが正解

だと私は思います

以下、理由を述べていきます

視線を一点に固定するのは、人間の視線の使い方として不自然

ちょっと試してみましょうか

とある視野内の対象に対して、『ゆっくりと』首ごと真正面を向いてください

どうでしょうか

おそらく、まず最初に目線が対象に行って、目線を固定したまま首を動かしたはずです

もう少し詳しく書くと、

①まず周辺視野が対象をぼんやりと捉える

②目の動きだけで、対象を中心視野ではっきりと捉える

③中心視野が対象を捉えたまま、首の動きがそれに遅れてついてくる

このようになっているはずです


では今度は、目線を真正面に完全に固定したまま、首だけでゆっくりと目標の方向を向いてみてください

いかがでしょうか

目標としている対象がずっと周辺視野でぼんやりとしか見えないので、正確な位置が掴みにくいし、余計な情報が中心視野として入ってくるし、首が真正面を向いたとしてもその対象を中心視野としてうまく認識できないはずです

これ、どう考えても不自然ですよね


ここから、先に目標物を中心視野で捉えるほうが、人間にとって自然な目線の使い方であることがわかります


これは、エイムでも全く同じです

クロスヘアに視線を固定し続けるというのは、人間の視線の使い方として、非常に不自然です

敵がクロスヘア外にいた場合は周辺視野で常に敵を捉え続けることになるのでフリックの正確さに欠けますし、

仮にクロスヘアで敵を捉えていたとしても中心視野はクロスヘアにいっているのでぼんやりとしか敵の動きを認識できず、トラッキングがうまくできません

更に周辺視野を酷使するので疲れます


それに対して、先に敵を中心視野で捉えてしまえば、後は中心視野と画面の中心を一致させ続けることに集中すればいいので、非常に楽なのです

このような理由から、私は特にトラッキング時は敵を中心視野できちんと見たほうがいいと考えています

補足

https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej1978/33/6/33_6_479/_pdf

この論文では周辺視と中心視の運動知覚の違いについての研究結果がまとめられています

要約すると、周辺視野のほうが中心視野に比べ相対的もしくは絶対的に物体が動いているかどうかを知覚する能力に優れており、細かい動きに対する認識力は中心視野のほうが高いと言ったものでした

ここからも、周辺視野で敵を発見し、その後中心視野で捉えるのが自然と考えられます

なぜプロゲーマーの視線はクロスへアと一致しているのか

とはいえ、YouTubeでアイトラッカーをつけたうまい人達の動画を見ると、基本的にフリック時の視線は画面中心にへばりついていることがわかります

www.youtube.com

www.youtube.com


ただ、これはクロスヘアを見ているから中心に視線が固定されているわけではありません

徹底した反復によって身に付いた感覚で行われるフリックショットでは、エイム速度が早すぎるがゆえにエイムが合った瞬間からしか敵を視認できず、結果的に視線の動きと画面中心の動きが一致しているだけだと私は考えます

要はエイムがすげーってことです

上級者になると、

画面中心をぼんやりと見る→敵を周辺視野で発見→周辺視野を利用したフリック→フリックと共に中心視野で敵を捉える→中心視野で敵をトラッキングし続ける

この一連の流れの中で、結果的に全て画面中心に視野が置かれることになるんですね

あと、よく見ると二人とも、遠めの距離にフリックする時は目が先行してますよね

正しいエイムの感覚とは

クロスヘアを見るのは間違いであり、的を見るのが正解ということがわかったと思いますが、ここから、皆さんに意識してほしい正しいエイムの感覚を導き出すことができます

それが、

『的に画面中心が勝手に吸い寄せられる感覚』

です

目標に自分の意志でエイムを合わせにいくのではなく、目標から引力が発生していて、勝手に吸い寄せられてしまうような感覚と言えばいいでしょうか

先程も言ったとおり、クロスヘアに視線を固定すると目標物とのズレを周辺視野で常に認識し続ける必要がありますが、目標物に視線を固定すれば画面中心と一致させ続けるだけになるので、非常にエイムが楽になります

これに慣れると、狙うというより、気づいたら自然とエイムが合っていたという状態になるんですね


文字だけではわかりにくいと思いますので、ペイントの魔術師こと私が頑張って図解してみます

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ん?



何はともあれ、今後エイム練習をする際は、『目標地点に中心が吸い寄せられる感覚』を意識して練習してみましょう

この意識を持つことで、徐々に画面中心の位置が感覚的にわかるようになり、腰だめ→ADS即撃ちの精度が上がったり、クロスヘアなしでもエイムできるようになります

注意

慣れてくれば中心視野がターゲットを向く前に周辺視野のフリックだけで既にエイムが合っている為、実際の眼球の動きとしてはほぼクロスヘア付近に固定されたものになります。ご注意ください。あくまで意識をターゲットに向けるということです。

意識でエイムをする感覚、見ている位置とゲームキャラの視点が一体化する感覚ですね

索敵時の視線の使い方

索敵時の視線の使い方は割と個人差があって上手い人でも違ったりするのですが、一応基本的な意識をお伝えします

索敵時の視線の使い方の基本は、危険度に応じて中心視野と周辺視野に割く意識の割合を変えることです

人間が周辺視野から情報を読み取れる範囲は、集中度によって変わります。読書をしているときなんかは、自分の読んでいる行文字以外の情報は全く入ってこないですよね

FPSでは周辺視野の情報が非常に重要ですから、画面中心に集中しすぎるのはよくありません

基本的にクロスヘアは最も敵が来そうな位置に置き敵の飛び出しに備えますが、同時に周辺視野にも意識を配ります

クロスヘアを中心にぼんやりと画面全体を見る感覚です

そして曲がり角などで敵と出会う可能性が高い時や、敵がいることがわかっている場合は、反応速度を上げるために敵が出てきそうな場所への集中を増やします。

このように、臨機応援に集中力を使い分けるようにしましょう

最終的には撃ち合い時にも周辺視野に意識を残しておけるようになると、上級者への道が開けてきます

まとめ

クロスヘアに視線を固定するのは不自然

敵を見てエイムをしたほうがいい

勝手に画面の中心が敵に吸い込まれるのが正しいエイムの感覚

索敵時は、集中力を使い分ける

以上になります

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http://blog.hatena.ne.jp/fps7777777/fps7777777.hatenablog.com/config/design/detail#tab-customize-touch